焼き芋レーサー

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早いもので2月も終盤ですね。

 

少しずつですが気候も暖かくなり、少しずつ春が近づいている気がするこの頃です。

 

さて、こないだのお休みの日、家でゴロゴロしてましたところ、

遠くから懐かしい音と共におじさんの声が響いてきました。

 

「いしや~~きぃいもぉぉ~♪おいも♪」

 

最近ではあまり見かけなくなりましたが、この冬初めてうちの近所に突如現れたのです。

 

(オイモ食べたい。)

 

僕は心の中で思ったのですが、果たしてそのオイモがいくらするのか見当もつかず、

財布の中身とにらめっこしながらしばらく検討しておりました。

 

スピーカーから流れる焼き芋屋のおじさんの声は一旦遠のいたのですが、

僕の家の近所は地理的に抜け道がなく、町内をぐるっと回って同じ道に出てくるはずなので

再び現れるまでに結論を下そう、と思いました。

 

嫁さんに、「おいお前、オイモは一体全体いくらくらいなのか?300円くらいで買えるものか?」

と尋ねたところ、

 

「800円くらいするで!!!」

 

と、法外なオイモの相場に面食らったものの、

僕はオイモへの情熱が自分の中で高まりつつあるのを抑えきれません。

 

そうしている間に、おじさんの声が再び大きくなってきました。

戻ってきたのです。

 

(オイモ食べたい!!)

 

いてもたってもいられなくなった僕は、意を決しておサイフをかかえ、

ニセモノのクロックスを引っかけて玄関を飛び出しました。

 

♪ブロロロローーー!

 

なんと、おじさんの駆る焼き芋マシンが、家の前を猛スピードで通過して行くではありませんか!

 

「まて~~~!」

 

と、心の中で叫んだ僕は、必死で追いかけようとしましたが、

ニセモンのクロックスではまともに走ることもままならず、

焼き芋マシンがまるでラリーのレースに参加してるかのようにスピードも落とさず

ドリフトしながら門を曲がってゆく姿を見送る以外、

僕にできることはありませんでした・・・。

 

(早すぎるよ、おじさん...。)

 

あんなスピードでは、たまたま走ってるスーパーカー以外、オイモを買える人はいないでしょう。

 

最近ある方のコラムでも「焼き芋カーが速過ぎる」という内容で記事を書かれてましたので、

これは今日の焼き芋業界の常識なのでしょう。

 

昭和の焼き芋カーに比べて、技術的に大幅に進歩した平成の焼き芋マシン。

 

しかし、木を切り倒し、空気を汚し、自然を犠牲にしながら得たその革新的な進歩のせいで、

逆にオイモを食べたいお客を逃してしまうという皮肉な結果を招いたという事実を、

我々人間は決して忘れてはいけません。

 

ナカノ

 

 

 

 

 

 

 

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